硬質六価クロムめっきに代わる微粒子分散複合めっき技術

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硬質六価クロムめっきに代わる微粒子分散複合めっき技術

吉野電化工業は国の支援を得て、今回多元系ニッケル合金めっき、機能性微粒子分散めっきおよび熱処理の3種類の技術を融合させることで、硬質クロムめっきに匹敵する高硬度、高耐食性、耐摩耗性を有するめっき技術を開発しました。

現在幅広く使われている硬質クロムというめっきは、高硬度、高耐食性、耐摩耗性に優れていて使われています。デメリットとしては人体に有害な元素などが多く含まれています。そのため環境規制が年々厳しくなっていく一方で、使われる部分というのがやはり少なくなってきます。そうした有害な元素が含まれていない、低環境負荷なめっき技術が必要となっており、六価クロムだったり、その他有害な元素である鉛だったり、そう言ったものを一切含まないめっきを開発しました。

吉野電化工業はまず多元系ニッケル合金としてニッケル、リン、タングステンの3つの元素からなるめっき膜を開発しました。そこにSiCと言う硬い微粒子を均一に混ぜ込むことにより、より高い硬度と耐摩耗性を実現しました。さらに、熱処理を加えることで表面硬度を更に向上させることが可能となり、硬質クロム以上の被膜性能を有しためっき膜が作れるようになりました。

今幅広く使われている硬質クロムというめっきなのですけども電気めっきという手法で処理が行われています。そのため、全部の部分に関して均一ではないめっき膜ができやすいという問題点があります。今回開発しためっきは無電解という電気を使わないめっきで、めっき膜の不均一というものが無く、全体に対して均一にめっきをすることが可能となっています。今回クロムと同等の性能を持っためっき被膜を無電解で実現することで、例えば金属以外のものにもめっきすることが可能です。

今回の技術は自動車関連では直噴ガソリンエンジンに使用されるインジェクタや燃料圧送ポンプなどへの使用が可能です。吉野電化工業ではめっき可能な素材や形状の幅を広げることで適用可能な産業分野を拡げていく予定です。

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